百葉箱(ひゃくようそう・ひゃくようばこ)について

百葉箱

百葉箱とは主に外の気温をなるべく直射日光の影響や雨などの影響がないように測るために作られたものです。

外側は日光を反射しやすいように白く塗られており、風通しをよくする為によろい戸を設けるなどの工夫が施されています。

換気扇のようなものが入っていて風通しをよくするタイプの百葉箱もあります。

通常、地面からの照り返しを防ぐために芝生の上などに百葉箱は設置されています。

中には温度計(最高・最低温度計、自記温度計)や乾湿計(湿球と乾球の示度の差から湿度を求める計器)などを入れます。

気温を測る高さは地上から1.2〜1.5mと決められています。百葉箱はこの条件を満たすように設置する必要があります。

また観測するときに百葉箱の扉を開けるので直射日光を受けないように扉が北向きになるように設置します。

ちなみに小学校の校庭の片隅などに置かれている大きさの百葉箱だと10万円では手に入らない高価な物です。
関連リンク:製造メーカー 大平産業 百葉箱の通販サイト(OFFSITE)

気象台がすでに百葉箱を使用した気温の観測を行っていないことは一般的にはあまり知られていないようです。

百葉箱に代わって気温の測定に使われているのは強制通風筒に入れられた白金抵抗温度計です。

この通風筒の使用により、さらに正確に気温を測ることができるようになりました。

白金抵抗温度計や通風筒に関しては仙台管区気象台のホームページに詳しく解説されていますのでご覧ください(実物の写真もあります)。


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